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三島由紀夫 『レター教室』

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これは大学生の時に読んだのですが、
三島由紀夫のイメージが一変しました。
かなり風変りな手紙のお手本集。
再読して、やっぱり面白い!
と膝を何度叩いたことか。

そして手紙に関する忘れかけていたことを
思い出したのでした。
こういうユーモア溢れる手紙を書きたいと
ずーっと思っていたこと。

納得したのでした。
最近自分が書く手紙に対する違和感の訳を。

言葉の表現がいちいち面白くて
その度に心が踊りました。

例えば・・・

「あいかわらずおヒマですか?
あいかわらずご多忙ですかと聞くのは
あまりに月並みですから」

とか

「甘言で釣ろうなどというところもなく、
私に結婚を申込みながら、結婚したらどうしてやる、
という保証はなにもなく、ぜんぜん自分勝手で、
あなたらしくて、ステキでした」

とか

「あなたみたいな底抜けの人は、もうここらあたりで
バカがどんづまりかと思うと、またその下があるので、
おどろくほかはありません。
本当にすばらしいわね、あなたって!」

とか

「あなたはウソで固めた女性だからこそ
魅力があったのに、私と同じくらい
真正直な人間だとわかったら、
ちょっと魅力半減ですね」

とか・・・。
愛のある悪口はこう表現すれば粋に聞こえるのかと
勉強になり、そうだ、悪口用の語彙を増やすのは
楽しいかもしれないなと思ったり。

そして最後に書かれていた、
手紙を書くにあたって一番大切なこと。
大真面目に胸を付かれて、参りましたと唸りました。
手紙の神髄。
それなのにすっかり忘れかけていたのです。
人は読むべきときに読むべきものを読むんだなぁ。

・有名人へのファンレターの書き方
・借金の申し込みの書き方
・愛を裏切った男への脅迫状の書き方
・陰謀を打ち明ける手紙の書き方
・妊娠を知らせる手紙の書き方

これはこの「レター教室」で書かれていることの
ほんの一部ですが、こんなサブタイトルで
手紙の書き方のワークショップをやったら
受講生さんは集まるでしょうか?
これを教えるには人生経験が必要ですね。

なぜかこの本を読むと心豊かに、
そしてユーモアたっぷりに生きたいと
切実に思うのです。

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